ポテンツァとダーマペンの違い6つと施術のメリット・デメリット
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ポテンツァとダーマペンは針で肌に小さい穴をあけて肌の創傷治癒力(穴や傷を治そうとする力)を促したり、穴から薬剤を注入したりする方法です。
ポテンツァとダーマペンはどちらも同じ針の施術ですが、使用する機械が異なるため、以下の2点において大きな違いがあります。
- 高周波のあり・なし
- 薬剤の注入方法
この記事ではポテンツァとダーマペンの違いやメリット・デメリットを整理し、それぞれの施術がおすすめの人を紹介します。
どちらが自分に合うのかわからない、治療の違いが分からないから決めかねているという人はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
ポテンツァとダーマペンの施術内容の違い
ポテンツァとダーマペンは針で肌に穴をあけることで創傷治癒力(穴や傷を治そうとする力)を促したり、微細な穴から薬剤を入れて肌悩みを改善したりする方法です。
同じ針を使う施術ですが、ポテンツァとダーマペンの決定的な違いは「高周波のあり・なし」と「薬剤の注入方法」の2つにあります。
- ポテンツァ:高周波があり、独自の薬剤注入方法で、微細な穴から均一に薬剤を注入
- ダーマペン:高周波はなく、微細な穴をあけて手で薬剤をぬる
ポテンツァは針の先端に高周波がついているため、熱で止血しながら施術をおこない、空気圧を利用して薬剤を均一に入れることができます。
一方でダーマペンは針が高速で回転し、小さな穴を数多くあけてから手動で薬剤を注入します。
意図的に肌に微細な穴をあけるため、傷を治す力を促しやすい反面、止血作用はないため、出血による血の圧で薬剤を注入しづらい面があります。
同じ針の施術でも価格、得られる効果、対応する肌悩みなどが異なるため、2つの施術の違いを知り、自分に合った施術方法かどうかを知る必要があります。
ポテンツァ
「ポテンツァ」は針と高周波による施術を基本とし、必要に応じて薬剤注入の3種類の施術を1度におこないます。
針で肌に小さな穴を開けながら、針先についた高周波を肌内部に当て、必要に応じて薬剤の注入をおこなっていきます。
ポテンツァの基本的なはたらきは以下の4つです。
- はたらき1.針で肌に微細な穴を開けて、肌のターンオーバーを促す
- はたらき2.針先から高周波の熱エネルギーを届けるので肌表面に熱ダメージを与えず、微細な穴をあけた時に起こる出血を抑える
- はたらき3.熱エネルギーを肌の表面より深い真皮層に届けることで、線維芽細胞を刺激してコラーゲンの生成を促したり、真皮層内のタンパク質線維にはたらきかけて、肌の引き締めをおこなう
- はたらき4.必要に応じて空気圧を利用し、均一に薬剤を肌内部に注入する
ポテンツァは針先の高周波によって、出血や肌表面のやけどを防ぎながら施術ができるため、痛みや刺激が気になる人やダウンタイムを抑えたい人も受けやすいです。
ダーマペン
ダーマペン4は米国の厚生労働省に該当するFDAが承認した医療機器です。
2011年にDermapenWorld社が発売した「ダーマペン1」から始まり、現在はダーマペン4まで発売されています。
ダーマペンにはステンレス製の針が16本ついていて、高速振動することで肌に微細な穴をあけます。
意図的に肌に穴をあけることで、肌が穴を治そうとする「創傷治癒力」を促したり、穴があいた肌に成長因子や保湿剤をぬって肌の悩みを解消したりする方法です。
針の長さによって到達する皮膚の深さが異なり、あける穴の深さを調整できます。
ポテンツァとダーマペンの違い6つ
ポテンツァもダーマペンも、肌に針を刺して小さな穴をあけ穴や傷を治そうとする力を促したり、薬剤を注入したりできる施術です。
ただし、同じ針施術でもポテンツァとダーマペンは異なる機械を使用するので、改善できる肌悩みや施術時の痛み、1回あたりの価格などに違いがあります。
以下に2つの施術の違いをまとめました。
どちらの施術を受けようか迷っている、自分の肌悩みに対してどちらの施術が合うのかわからないという人は参考にしてみてくださいね。
ポテンツァ | ダーマペン | |
---|---|---|
対応する肌悩み | 多い | 少ない |
施術時の痛み | 高周波の熱と針を刺す痛み | 針をゴロゴロ転がす痛み |
施術中の出血 | なし | あり |
導入可能な薬剤 | 少ない | 多い |
施術中の音 | 大きくない | 針が高速回転する大きな音 |
1回あたりの価格相場 | 高い | 安い |
施術回数の目安 | 3回~5回 ※症状による | 5回~10回 ※症状による |
違い1.対応する肌悩みの違い
ポテンツァもダーマペンも幅広い肌悩みに対応していますが、ポテンツァは肝斑やたるみ改善に対応した専用カートリッジに付け替えが可能なため、対応する肌悩みが多いです。
- ポテンツァ:ニキビ、ニキビ跡、小ジワ、毛穴、クレーター、肌のキメ、たるみ、肝斑、酒さ、赤み
- ダーマペン:ニキビ、ニキビ跡、小ジワ、毛穴、クレーター、肌のキメ
違い2.施術時の痛み
ポテンツァもダーマペンも麻酔をしてからおこなう施術なので痛みを抑えられますが、痛みの種類が異なります。
なぜならダーマペンは針と薬剤注入がメインの施術、ポテンツァは針と薬剤注入に加えて、高周波の熱を与える施術だからです。
実際、痛みの感じ方には個人差がありますが、異なる機械を使用するので痛みには以下のような違いがあります。
- ダーマペン:針の付いたローラーを肌の上でゴロゴロと転がす痛み
- ポテンツァ:針を1本ずつ刺す痛みと高周波の熱によるほてり感
痛みに弱くて心配という人は表面麻酔に加えて、笑気麻酔などをしておいてもらうと安心です。
違い3.施術中の出血の有無
ポテンツァもダーマペンも同じ針の施術なので、肌に小さな穴をあけます。
肌に穴をあける時に出血が起こりますが、ポテンツァは針の先端に高周波がついているので熱によって止血をおこないます。
そのためポテンツァは出血が起こりづらく、薬剤の導入がスムーズです。
違い4.注入可能な薬剤
ポテンツァとダーマペンは針で開けた微細な穴から薬剤を注入するという点では同じですが、使用できる薬剤が異なります。
施術でよく使用される薬剤と特徴をまとめました。
ダーマペンやポテンツァ専用で開発された薬剤はもちろん、ダーマペンの施術前にぬる薬剤もあるため、どちらか一方の施術にしか対応していない薬剤もあります。
薬剤の特徴 | 対応する肌悩み | ポテンツァ | ダーマペン | |
---|---|---|---|---|
マックーム(McCoom) | ポテンツァ専用に開発された | ニキビ跡、肌の凹凸、毛穴 | 〇 | × |
ウーバーピール | ダーマペン専用のピーリング剤 | 炎症性の赤ニキビ、ニキビ跡、色素沈着 | × | 〇 |
マッサージピール(PRX-T33) | PRX-T33の薬剤塗布後にダーマペンを使用可能 | ハリ、ツヤ、コラーゲン生成、美白 | × | 〇 |
ヴァンパイアフェイシャル | ダーマペンとPRP皮膚再生療法で採取した血小板を活用する | シワ、毛穴、ニキビ跡、クレーター肌、傷跡 | × | 〇 |
BENEV(ベネブ) | 成長因子が配合された薬剤 | ニキビ跡、シワ、シミ、くすみ | 〇 | 〇 |
サイトケア | ヒアルロン酸をはじめとした約50種類の有効成分を配合 | エイジングケア、うるおい、弾力、キメ | 〇 | 〇 |
違い5.施術中の音
ダーマペンには16本の針がついていて、針が肌の上で高速振動しながら1秒間に1,920個の微細な穴をあけます。
勢いよく振動する針を肌に当てるため、針が振動する間は「ブイーン」という大きな音がします。
一方で、ポテンツァはダーマペンのように針が肌の上で高速で振動するわけではなく、肌に当ててスタンプのように機械を押していくようなイメージです。
とくにポテンツァには針で穴をあけるのと同時に薬剤注入を行う、ドラックデリバリーシステムが搭載されているため、カチッという肌に機械が当たる音と空気圧が抜ける音がします。
人によってはダーマペンのほうが施術中に大きな音だなと感じる人もいるでしょう。
違い6.1回あたりの価格相場
ポテンツァの1回あたりの相場価格が8万円~15万円(薬剤注入あり)に対して、ダーマペンは2万円~3万円です。
よって1回あたりの施術費用を押さえたい人はダーマペンのほうが始めやすいです。
ただし、ダーマペンも使用する薬剤や施術部位によって価格の変動があるため、施術を受ける前に確認しておくと安心です。
違い7.施術回数
施術回数は肌悩みや肌の状態によって必要な回数が異なります。
また、どちらの施術も効果が永久ではないため、定期的な施術が必要です。
たとえば、ニキビ跡の場合は以下の通りです。
- ポテンツァ:浅いニキビなら3回~5回、深いニキビなら5回~10回
- ダーマペン:浅いニキビなら5回~、深いニキビなら5回~10回以上
ダーマペンでニキビ治療をおこなう場合、3回でも効果を感じられる場合もありますが、5回前後受けると効果を実感しやすくなります。
ただし施術回数は症状によって異なるため、施術回数が少なく済む場合があります。
ポテンツァとダーマペンのメリットとデメリット
ポテンツァとダーマペンには以下のようなメリットとデメリットがあります。
施術名 | ポテンツァ | ダーマペン |
---|---|---|
メリット | ・施術後に赤みが出づらい ・均一に薬剤注入ができる ・ダウンタイムが短い | ・1回あたりの価格がお手ごろ ・細かいパーツにアプローチしやすい ・肌が傷を治そうとする力を高められる |
デメリット | ・痛みやほてりを感じやすい ・肌が傷を治そうとする力をあまり高められない ・施術直後は肌に何もぬれない | ・止血作用がない ・出血の圧で薬剤が浸透しづらいことも ・赤みが出やすい |
ポテンツァのメリット1.針や照射設定を変えることで幅広い肌悩みに対応できる
ポテンツァは幅広い肌悩みに対応しています。
なぜならポテンツァの機械は「ハンドピース」と呼ばれるシャワーヘッドのような機械と、機械の先についた「チップ」と呼ばれるカートリッジを交換することで、肌悩みに応じた施術ができるからです。
実際、ニキビ跡、シミ、小ジワ、毛穴、たるみ、肝斑など幅広い肌悩みに対応しています。
とくにダイヤモンドチップと呼ばれるたるみや肌の引き締めに適したチップは針がないため、ダウンタイムや針を刺すことによる痛みが気になる人も受けやすいです。
ハンドピースは合計3種類、チップは針の長さや密度、針の有無などによって約14種類あり、肌悩みや肌の状態に応じて、ハンドピースとチップを付け替えて使用します。
ポテンツァのメリット2.ドラックデリバリーシステムで均一に薬剤注入ができる
ポテンツァには薬剤を均一に注入する「ドラックデリバリーシステム」があります。
ドラックデリバリーシステムとは、針が挿入されるときに空気が流れ込み、針が抜ける時に空気の圧によって薬剤を注入する仕組みです。
針を抜くときに空気圧を利用して薬剤を注入するので、注入漏れがなく、肌の表面よりも深い真皮層まで直接薬剤を届けられます。
ポテンツァのメリット3.ダウンタイムが短い
ポテンツァはダウンタイムが短い施術です。
なぜなら針の先に高周波がついていて、針を刺した時に起こる出血を防ぐ作用があるからです。
実際、肌に微細な穴が開いた施術当日を避ければ、翌日からメイクが可能です。
針を刺したことで起こる出血を抑えるのはもちろん、高周波は針の先端についているため、熱による刺激を肌内部に伝え、肌表面の熱ダメージを防ぎます。
よって針による出血を防ぎ、肌表面のダメージを抑えるので施術後に赤みや傷が起こらず、ダウンタイムが数日で終了します。
ポテンツァのデメリット1.高周波の熱でほてりを感じやすい
ポテンツァは高周波の熱で痛みやほてりを感じやすいです。
なぜなら肌内部に針を刺す刺激と、針の先端についた高周波の熱を受けるからです。
針の刺激、肌内部に高周波の熱がこもること、針跡が治る過程でほてりを感じることがありますが、数日でおさまります。
ポテンツァのデメリット2.針で開ける穴の数が少ないので、肌が傷を治そうとする力が高くない場合がある
ポテンツァは肌悩みに合わせてチップを付け替えるため、ダーマペンよりも針の数が少ないチップもあります。
なかには針がないチップもあるため、1回あたりの施術で皮膚に開ける微細な穴がダーマペンよりも少ない場合があります。
よって1回あたりの施術で肌に開ける穴が少ないと、肌の創傷治癒力(傷を治そうとする力)を促しづらい場合があります。
ポテンツァのデメリット3.効果を実感しやすいのは施術直後ではない
ポテンツァの効果を実感しやすいのは施術直後ではなく、施術後1~3か月後です。
なぜなら肌内部に針を刺すことでコラーゲンやエラスチンの生成が促進され、新陳代謝が活発になるので、変化を感じるまでに時間がかかるからです。
実際、ポテンツァ後の数日間は高周波の熱と針の刺激で肌に赤みやほてりが起きるため、施術後すぐに効果を実感したいという人にはおすすめできません。
ダーマペンのメリット1.肌の傷を治そうとする力が高い
ダーマペンは創傷治癒力(肌が傷を治そうとする力)が高いです。
なぜならダーマペンには16本の針がついていて、高速で回転し、毎秒1,920個の微細な穴を肌に開けるからです。
肌に穴をあけると聞くと怖いと思う人もいるかもしれませんが、穴をあける針は髪の毛よりも細いです。
微細な穴をあけることで肌内部に働きかけ、コラーゲンやエラスチンの生成を促します。
ダーマペンのメリット2.細かいパーツにアプローチしやすい
ダーマペンは名前の通り、ペン型の医療機器を片手で持って肌に当てる施術です。
針の長さは0.1mm単位で調整できるため、施術部位に合わせて0.2mm~3.0mmの深さを選択できます。
よって小鼻の毛穴や目元のちりめんジワなどの細かい部位にも機械を当てやすいです。
ダーマペンのメリット3.1回あたりの価格が手ごろ
ダーマペンは1回あたりの価格が手ごろです。
実際、ポテンツァの1回あたりの相場価格が8万円~15万円に対して、ダーマペンは2万円~3万円です。
ただし効果を実感するためにはどちらの施術も定期的におこなう必要があります。
よって初期費用を抑えて施術を受けたいという人はダーマペンを受けるとよいでしょう。
ダーマペンのデメリット1.止血作用がない
ダーマペンは針先に高周波がついていないため、止血作用がありません。
針自体は髪よりも細い針ですが、ダーマペンは肌の自己回復力である「創傷治癒」を促すため、意図的に肌に針で穴をあけます。
針を刺す深さは0.1mmから調整可能ですが、ダーマペン4の場合は1秒間に1,920個の穴を肌に開けるので出血することがあります。
仮に施術中に出血が起こっても、施術後から約12時間ほどで穴はふさがるため、施術当日に出血はおさまります。
また針が毛細血管の通っている1.5mm以上の深さに到達すると、出血しやすいといわれています。
よって、出血を避けたい人は0.2mm~0.5mmなどの皮膚の浅い層にアプローチするとよいでしょう。
ただし、ニキビ跡や毛穴の開きなどは1.5mm以上の針の長さが必要なので、症状によって注意が必要です。
ダーマペンのデメリット2.出血の圧で薬剤が浸透しづらい
ダーマペンで意図的に肌に針で穴をあけたさいに出血が起こると、薬剤が浸透しづらい場合があります。
なぜなら、血の圧があるため、薬剤が穴から浸透するのを妨げてしまうことがあるからです。
ダーマペンのデメリット3.赤みが出やすい
ダーマペンは針の深さによりますが、赤みが出やすいです。
なぜなら肌に微細な穴をあける刺激によって、一時的に血流量が増加しているからです。
とくに施術直後は施術箇所の赤みや熱感が出やすいですが、数日でおさまります。
また、血液が皮膚の組織内部に広がることで内出血が起こる場合もありますが、約1週間で収まります。
ポテンツァがおすすめの人
ポテンツァがおすすめの人は以下の通りです。
- ダウンタイムが少ない施術を受けたい
- 肌内部へ有効成分を注入したい
- ニキビはもちろん、ニキビ跡や傷跡の改善をしたい
- 皮膚を切開せずにできるたるみ改善がしたい
- シワや肝斑を改善したい
- 肌の赤み、酒さが気になる
- 毛穴の開きを何とかしたい
ポテンツァは対応する肌悩みに合わせてハンドピースやチップを付け替えられて、ダウンタイムが数日ほどなので、長いダウンタイムが取れない人も受けやすいでしょう。
ポテンツァを受けるクリニックを選ぶポイント
ポテンツァを受けるクリニックを選ぶポイントは以下の5つです。
- ポテンツァを導入しているかどうか
- 通い続けられる価格か
- セットで使用できる薬剤があるか
- 麻酔のオプションがあるか
- 予約が取りやすく、通いやすいクリニックかどうか
ポイント1.ポテンツァを導入しているかどうか
ポテンツァは近年日本で注目を集めている施術ですが、日本国内ではポテンツァの機械を導入していないクリニックも少なくありません。
よってポテンツァの施術を受けたいと思ったら、まずはポテンツァに対応しているかどうかを確認しましょう。
またポテンツァの機械はハンドピースが合計3種類、ハンドピースの先端に付けるチップの針は長さ、密度、針の有無などによって約14種類あります。
自分の肌悩みに対応するハンドピースやチップがあるかどうかも確認しておく必要があります。
以下にチップやハンドピースごとに対応する肌悩みや品番をまとめました。
肌悩みがポテンツァのどのチップで解消できるのかを確認し、対応するチップの取り扱いがあるクリニックを選ぶとよいでしょう。
ハンドピース | 1needle | Intensive | Intensive | Intensive | Non-Intensive | Non-Intensive |
---|---|---|---|---|---|---|
チップの針の種類 | 1本の針 | 針が密集 | 針が密集 | 針が密集 | 針がない | 針がない |
対応する肌悩み | ニキビ | しわ、ニキビ | ニキビ跡、瘢痕、シワなど | 毛穴、肝斑、赤ら顔など | 肌の引き締め、たるみ | 小ジワ、肌の色調、ハリ、肌質改善などのキンリサーフェシング |
品番 | A1-08、A1-12、A1-15 | I-16、I-25、I-49 | CP-16、CP-21、CP-25、 | S-25、S-16、S-49 | Diamond tip | SFA |
仕組み | 1本の針から直接、ニキビに高周波を当てて、皮脂腺を焼く | 針による肌の自己回復力を促し、コラーゲンを生成させ、熱エネルギーで肌を引き締める | 肌の自己回復力の促進と空気の力で薬剤の注入が可能 | 高周波で、血管の赤みや新しい血管の形成、過剰なメラニンの生成を抑制 | 針がなく、均一に高周波のエネルギーを肌の奥に届けられる | 針がなく、肌表面に高周波を当てられるので、一時的に細かい傷をつけて創傷治癒を促す |
効果 | 皮脂腺を破壊するので、ニキビが再発しづらい | ニキビやシワをできにくくする | 肌の自己回復力の促進、高周波による肌のひきしめ、薬剤の注入が1度におこなえる | 今ある赤みを抑えつつ、再発を防ぐ | 肌を引き締める | かさぶたがはがれると、肌再生ができる |
施術頻度 | 1ヶ月ごとに4~5回 | 1ヶ月ごとに4~5回 | 1ヶ月ごとに4~5回 | 肝斑:2週間ごとに5~10回、毛穴・赤ら顔:1ヶ月ごとに4~5回 | 1か月ごとに3~5回 | 1か月ごとに3~5回 |
ダウンタイム | 約1週間、赤みは1日~2日 | 約1週間、赤みは1日~2日 | 約1週間、赤みは1日~2日 | 約1週間、赤みは1日~2日 | 針がないので、ほとんどなし | かさぶたが治るまでの数日間 |
ポイント2.通い続けられる価格か
ポテンツァは1回あたり8万円~15万円と高額です。
施術は1回でも効果は感じられますが、3回前後を目安に継続的に通うことを想定しておく必要があります。
また、ポテンツァは肌悩みに応じて使用する薬剤、チップ、ショット数、施術範囲が変わるため、価格も異なります。
なかにはコース料金を設定していて、1回あたりの価格が安い場合もあるため、通い続けられる価格かどうかを確認するようにしましょう。
「価格が安いから」という理由で極端に相場よりも安いクリニックを選ぶのは避けましょう。
ポイント3.セットで使用できる薬剤があるか
ポテンツァにはドラックデリバリーという独自の機能があるため、施術中に有効成分を配合肌内部に浸透させることが可能です。
ポテンツァは針施術ですが、小さな穴をあける際に空気圧を利用して薬剤を注入できるので、肌の深い層である真皮層にも均一に有効成分を届けられます。
ただし、残念ながら肌にぬる薬剤のすべてがポテンツァに対応しているとは限りません。
よってポテンツァを受ける際は、高周波の熱にも強い薬剤や、専用の薬剤「マックーム」などの取り扱いがあるクリニックを選ぶとよいでしょう。
ポイント4.麻酔のオプションがあるか
ポテンツァは針を肌に刺す施術です。
針の先端には高周波がついているので針を刺すことによる出血は避けられますが、針を肌に刺す刺激はあります。
よって痛みに弱い人は麻酔の種類が豊富なクリニックを選ぶのがおすすめです。
- 表面麻酔:麻酔クリーム、麻酔シール
- 笑気麻酔:医療用ガスを吸い、お酒を飲んだような感覚になる
- 局所麻酔:痛みを抑えるため、患部に打つ
- 痛み止めの点滴:鎮痛成分を点滴して痛みをおさえる
麻酔は別料金の場合もありますが、麻酔を活用することで、施術中の痛みを抑えられるので安心して施術を受けられます。
ポイント5.予約が取りやすく、通いやすいクリニックかどうか
ポテンツァを受けるクリニックは駅から近く、予約が取りやすいクリニックを選ぶのがおすすめです。
なぜならポテンツァは肌の症状や状態に応じて、複数回の施術を受ける必要があるからです。
ポテンツァの効果は永久的ではないため、1回の施術で効果を感じる人もいますが、基本的には3回前後の継続した施術が必要です。
よって駅から近く、予約が取りやすいクリニックなら、ベストなタイミングで継続して通いやすいでしょう。
ポテンツァを受ける流れ
ポテンツァを受ける流れは以下の5STEPです。
- STEP1.カウンセリングを受ける
- STEP2.施術前に洗顔とクレンジングでメイクや肌の汚れを落とす
- STEP3.必要に応じて薬剤や麻酔クリームをぬる
- STEP4.施術を受ける
- STEP5.医師の指示のもとで、メイクや保湿ケアをおこなう
肌の状態や使用するチップによっては薬剤をぬらない場合もあります。
ポテンツァはダウンタイムがほとんどない施術なので、翌日からメイクが可能です。
ポテンツァの副作用
ポテンツァはダウンタイムがほとんどないといわれている施術で、とくに針がないダイヤモンドチップなどの場合は長いダウンタイムや副作用はありません。
ただし、針のついたチップを使用する場合、意図的に微細な傷をつけるため、傷のかさぶたが自然にはがれるまでに約1週間かかります。
また場合によっては針を刺したことにより、以下のような症状が出る場合があります。
- 内出血:1~2週間ほどで消えるため、メイクでカバーできる
- 腫れ:施術翌日~数日間でおさまる
- 赤み:施術翌日~長くて5日間ほど続く
- 痛み:針を刺したことや高周波の熱による痛みで、施術当日におさまる
- まれに炎症後色素沈着がおきる(起きた場合、すぐにクリニックに相談し適切に対処する)
とくに痛みなどは施術当日に収まる場合がほとんどなので、痛みが生じたらタオルで巻いた保冷材などで患部を冷やすようにしましょう。
また、皮膚のつっぱりや乾燥を感じた場合は保湿クリームなどをぬるようにするとよいです。
ダーマペンがおすすめの人
ダーマペンがおすすめの人は以下の通りです。
- ニキビ跡や傷跡の改善をしたい
- 毛穴の開きを何とかしたい
- 肌質を改善したい
- 施術中に多少の痛みがあっても、肌の真皮層にもはたらきかけられる施術を受けたい
- キメの整った肌にしたい
- 肌にハリや弾力がほしい
ダーマペンは針の長さを調整できるので、肌悩みに合わせて自分にあった針で施術を受けることが大切です。
ダーマペンを受けるクリニックを選ぶポイント
ダーマペンを受けるクリニックを選ぶポイントは以下の5つです。
- 通い続けられる価格か
- 技術力が確かな医師や看護師を選ぶ
- 麻酔のオプションがあるか
- ダーマペンとセットで使用できる薬剤があるか
- 予約が取りやすく、通いやすいクリニックかどうか
ポイント1.通い続けられる価格か
ダーマペンは1回でも効果を感じられますが、3回、5回、10回などでコース料金を設けているクリニックもあります。
ダーマペンは肌悩みに応じて針の長さや注入する薬剤、必要な回数も異なります。
初回価格は割引が適用される場合もありますが、継続して通う際の1回あたりの価格も把握しておく必要があります。
1回あたりの単価を下げるため、あらゆるクリニックに初回来院する方法もあります。
しかし初回来院の場合、毎回新たにカルテの記入をする必要があり、ダーマペンの施術内容や注意事項の説明も改めて聞かなければなりません。
また初めての来院だと肌の様子が分からないため、出血しやすくなる2mm以上の深さに施術をしてもらうのが難しい場合もあります。
ダーマペンの場合は症状によって異なりますが、最低でも5回以上通うことを念頭に置き、施術費用を確認しておきましょう。
ポイント2.技術力が確かな医師や看護師を選ぶ
ダーマペンは針で肌に微細な穴をあけるので医療行為ですが、医師でも看護師でも施術が可能です。
ただしダーマペン4に搭載されたSTモードや、表面から2mm以上の深さに存在する真皮層に対して施術をおこなう場合、毛細血管などがあるため、内出血や血管損傷などのリスクが起こりやすいです。
よってSTモードや2mm以上の深さに対しての施術をおこなう場合、医師のみが対応しているケースもあります。
内出血を起こしやすい体質の人は、医師がダーマペンを施術するクリニックを選ぶとよいでしょう。
ポイント3.麻酔のオプションがあるか
ダーマペンは針を刺すことで肌の自己回復を促す施術です。
針は髪の毛よりも細いですが、ダーマペン4の場合は1秒間に1,920個の微細な穴をあけるので、麻酔を受けたほうが針の刺激を感じにくいです。
実際、麻酔にはクリームやシールなどの施術前にぬるものや、笑気麻酔や局所麻酔などさまざまな種類があります。
よって痛みに弱い人は麻酔の種類が豊富なクリニックを選ぶとよいでしょう。
ポイント4.ダーマペンとセットで使用できる薬剤があるか
ダーマペンは肌に微細な穴をあけるため、有効成分を配合した薬剤を肌内部に浸透させることが可能です。
一方で、スキンケアで多くの人が自宅で使用する化粧品は医薬品ではないため、肌の深い層には成分が到達しません。
医療用のダーマペンなら、肌の深い層である真皮層にも直接有効成分を届けられます。
ただし、残念ながら肌にぬる薬剤のすべてがダーマペンに対応しているとは限りません。
よってダーマペンを受ける際はダーマペンと相性の良いマッサージピールや、ダーマペン専用の薬剤のウーバーピールなどの取り扱いがあるクリニックを選ぶとよいでしょう。
ポイント5.予約が取りやすく、通いやすいクリニックかどうか
ダーマペンを受けるクリニックは駅から近く、予約が取りやすいところを選ぶのがおすすめです。
なぜならダーマペンは肌の症状や状態に応じて、複数回の施術を受ける必要があるからです。
ダーマペンの効果は永久ではないため、基本的には月1回など定期的に施術を受けなければなりません。
よって駅から近く、予約が取りやすいクリニックなら、ベストなタイミングで通いやすいでしょう。
ダーマペンを受ける流れ
ダーマペンを受ける流れは以下の通りです。
- STEP1.問診と診察
- STEP2.施術前に洗顔とクレンジングでメイクや肌の汚れを落とす
- STEP3.麻酔クリームを塗る
- STEP4.針の深さを合わせ、治療行う
- STEP5.治療部位を冷やす
治療後12時間ほどは洗顔をしたり、顔をこすったりしないようにしましょう。
ダーマペンの副作用
ダーマペンを受けた後は多くの場合、施術当日から翌日にかけて赤みが出ます。
針の長さが長くなるほど皮膚の深いところを施術できるため、赤みは4~5日ほど続く場合もあります。
場合によっては腫れや内出血、皮むけが起こる可能性がありますが、約1週間でおさまります。
また、治療当日の洗顔は可能ですが、施術した部位を強くこすらないようにしましょう。
麻酔が切れてくると、ヒリヒリとした感じやほてり感を感じる場合もあります。
肝斑がある人は施術を受けると肝斑が悪化する可能性があるので注意しましょう。
施術後は肌が乾燥しやすくなるので、しっかり保湿や紫外線対策をおこなうことが大切です。
ポテンツァもダーマペンも受けられるおすすめクリニック5選
ここではポテンツァもダーマペンも受けられるおすすめクリニックを紹介します。
あきこクリニック | TCB東京中央美容外科 | 聖心美容クリニック | 品川美容外科 | MYビューティクリニック | |
---|---|---|---|---|---|
ポテンツァ の料金 ※税込 | 44,000円~ ※肝斑モードの料金 | 33,000円~ ※フェイスライン・頬・口まわり 3パス単発の料金 | 33,000円~ ※ニキビ(ドクター施術)1個~10個の料金 | 28,600円~ ※肝斑(ホホ)の料金 | 19,800円~ ※エリシスセンス 平日初回限定(両頬) の料金 |
ダーマペン の料金 ※税込 | 16,500円~ ※プラチナ白雪美白(首)の料金 | 19,800円~ ※顔1回の料金 | 29,700円~ ※ハイラアクティブ 顔・首・手の甲1回の料金 | 19,800円~ ※全顔・首(各)の料金 | 12,100円~ ※鼻1回の料金 |
エリア | 東京 | 全国100院以上 東京、大阪、愛知、北海道、福岡など | 東京、埼玉、神奈川、大阪、愛知、静岡、北海道、広島、福岡 | 全国30院以上 (品川スキンクリニック含む) 東京、大阪、愛知、北海道、福岡など | 東京 |
実績豊富なベテランドクターに見てもらいたいならあきこクリニック
あきこクリニックの特長
- 5万件以上の美容診療をおこなってきたベテラン院長が在籍
- タイミングがあえばお得なモニター料金で施術を受けられる
- 施術料金は施術後1年間のアフターケア料金込み
あきこクリニックは、東京・二子玉川にある美容クリニックです。
田中亜希子院長は5万件以上の美容診療をおこなってきたベテランドクターで、スキンケア施術にも精通しています。
別途11,000円(税込)がかかりますが、スキルが確かなドクターにお願いしたい方は院長を指名して施術してもらいましょう。
また、タイミングがあえばお得なモニター料金でポテンツァやダーマペンなどの施術を受けられます。
針の痛みがない「ダイヤモンドチップ」もOK!TCB東京中央美容外科
TCB東京中央美容外科の特長
- 針のない「ダイヤモンドチップ」によるポテンツァも可能
- ポテンツァは33,000円~、ダーマペンは19,800円~とオトク
- 全国100院以上という圧倒的なクリニック数だから通いやすい
TCB東京中央美容外科では、ポテンツァは33,000円~、ダーマペンは19,800円~とリーズナブルな価格で施術を提供しています。
初めて受ける方も気軽に試せる料金なのがポイントです。
またポテンツァは針のない「ダイヤモンドチップ」に対応しており、針を刺す痛みがなく、施術中の刺激をおさえられます。
一方ダーマペンの施術では、6種類の薬剤に対応しているので、自分にあったものを見つけられるでしょう。
※ポテンツァは一部の院では取り扱っておりません、お問い合わせください。
ポテンツァはドクターが対応!聖心美容クリニック
聖心美容クリニックの特長
- ポテンツァは看護師ではなくドクターが対応
- ポテンツァではマックームなど5種類の薬剤が選べる
- ダーマペンにはボトックス同時注入オプションもあり
聖心美容クリニックでは、ポテンツァの施術をドクターが担当してくれます。
マシン施術には細かい技術が必要で、打ち方によって効果が異なるため、治療法や肌の構造に詳しいドクターが施術をおこなうべき、という考えがあるためです。
そのため、ドクターによるポテンツァを受けたい方にはぴったりといえるでしょう。
また、ダーマペンにはボトックス同時注入などのオプションもあるので、顔の悩みを一気に解決したい方にもおすすめです。
医師がカウンセリングから担当する品川美容外科
品川美容外科の特長
- 医師がカウンセリングから担当してくれるので安心
- ポテンツァは28,600円~、ダーマペンは19,800円~とリーズナブル
- 全国30院以上あるので近くのクリニックを見つけやすい
品川美容外科では、ドクターがカウンセリングから話を聞いてくれます。
自分の肌悩みや症状を診察して、自分にあった施術を提案してくれるので安心できるでしょう。
また料金がリーズナブルなのも魅力で、ポテンツァは28,600円~、ダーマペンは19,800円~受けられます。
全国展開しているので、近くのクリニックを見つけやすいのもポイントです。
ポテンツァに似た「エリシスセンス」を導入!MYビューティクリニック
MYビューティクリニックの特長
- ポテンツァの「次世代機器」と呼ばれるエリシスセンスを導入!
- エリシスセンスの「ダブルショット機能」によって、従来より少ないショット数で施術が完了
- ダーマペンはウーバーピール、マッサージピールなどの薬剤を用意
MYビューティクリニックには、「ポテンツァの次世代機器」と呼ばれる「エリシスセンス」という機器があります。
エリシスセンスには「ダブルショット機能」という、一度のショットで2種類の異なる深さの皮膚層に熱エネルギーを伝える技術が使われています。
これにより、施術時間が短縮になるほか、ダウンタイムや施術中の痛みが軽減されるメリットも。
従来のポテンツァよりもダウンタイムや痛みをおさえたい方にはよいでしょう。
またダーマペン4による施術もおこなっており、肌悩みにあった薬剤を選べるのもポイントです。
ポテンツァとダーマペンの違いに関するQ&A
ここではポテンツァとダーマペンの違いに関するQ&Aを紹介します。
Q1.ポテンツァとダーマペンと水光注射は何が違う?
ポテンツァとダーマペンと水光注射はすべて針施術ですが、使用する機械が異なります。
また施術ごとに針の本数、長さ、深さなどが異なります。
- ポテンツァ:針の先端には高周波がついていて、針の有無や本数、注入する深さを調整できる
- 水光注射:極細針で薬剤を注入するのがメインで、注入する深さが決まっている
- ダーマペン:肌の自己回復力が高く、針の長さを調整できる
Q2.ポテンツァとダーマペンとフラクショナルレーザーは何が違う?
ポテンツァとダーマペンとフラクショナルレーザーは異なる施術です。
ポテンツァとダーマペンは同じ針施術ですが、フラクショナルレーザーは名前の通り、レーザー施術です。
よってフラクショナルレーザーは、ダーマペンやポテンツァでは対応が難しい色素細胞を破壊することが可能なので、色素沈着の改善効果が期待できます。
まとめ
- ポテンツァとダーマペンは針で肌に穴をあけることで肌の自己回復力を促し、微細な穴から薬剤を浸透させて肌悩みを改善する
- ポテンツァとダーマペンの施術内容における決定的な違いは「高周波のあり・なし」と「薬剤の注入方法」の2つにある
- ポテンツァの針には高周波が搭載されていて、施術中に出血しにくい
本記事に関する特記事項
・本記事に記載されている費用などの「金額」は一部プランの例です。コースや時期によって、本記事での表記とサービス内での表記が異なる場合があります。
・本記事で紹介しているクリニックの選定について、監修者の方は一切関わっていません。